試験 超音波検査士 超音波検査

超音波検査士【試験内容と過去問、問題とは】(概要・基礎編)

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超音波検査というものをご存じですか。

超音波検査を実施できる資格は様々ですが、超音波検査士といった認定を取得することもできます。

認定を取得することで、自分自身が検査している内容に対して信用と自信という付加価値をつけることができます。そのため、たくさんの方が一つの目標としている認定ではないでしょうか。

― 超音波検査士の試験内容とは  ―

超音波検査士とは、公益社団法人日本超音波医学会の超音波検査士制度会によって付与される認定資格です。

上記の日本超音波医学会の定める資格には、「超音波専門医」など、別の資格もありますが、ここで紹介するのは、「超音波検査士」になります。超音波検査士は3年以上日本超音波医学会の会員となってなければなりません。詳しい受験資格は以下を参照してください。

日本超音波学会 超音波検査士受験資格

超音波検査士には7種類あります。

「体表臓器」「循環器」「消化器」「泌尿器」「産婦人科」「健診」「血管」

今回は、基礎と、体表臓器の受験内容をまとめました。

基礎編の試験問題と、勉強方法について、参考になれば幸いです。

基礎編の結論からいいますと、

〇 公式を覚えて、対策問題を解きまくれ。です。

超音波検査士の書類作成、試験(臨床編)については下記を参考にしてください。

超音波検査士【試験内容と過去問、問題とは】(臨床編・書類審査)

 

○ 2019年度超音波検査士 試験問題 基礎編

覚えている限りの試験内容を記載します。

【試験日】:2019年11月24日

【試験時間と問題数】

・9:00~ 受験者入室

・10:00~11:10 「臨床領域」筆記試験(70分 35題)【選択式にて、解答は1つか2つ】

基礎免除者退出

・12:00~13:10 「医療超音波の基礎」(70分 35題)【選択式にて、解答は1つか2つ】

(6割~7割以上で、合格と言われていますが確定ではありません。)

【注意】会場に時計はありませんでした。

時計を持参してください。

スマートウォッチ使用不可!

設問と、回答の一部、ポイントなどを覚えている範囲で記載しました。

● 文章選択問題

    【図、画像問題】
  • ドプラ波形の色について、この図はエコー上どのように表記されるか。

(問題)血流は左から右に流れており、プローブに向かう血流は赤、遠ざかる血流は青。選択肢のうち、考えられるものはどれか。

(選択肢)①中間より左が赤、右が青

     ②中間より左が青、右が赤

     ③すべて青

     ④すべて赤

     ⑤忘れました。

  • 下記の図から、コンベックスプローブはどれか

(選択肢)「リニア」「セクタ」「ラジアル」「アーク」の図が記載されていました。

  • 型別分類 B型、BF型、CF型の組み合わせで正しいものを選べ。

心臓(経胸壁)・体表で使用するものは何型か。その型はフローティング(電気的に絶縁)か、非フローティングか。ミクロショックかマクロショックか

   下記を参考にして、それぞれの型の特徴をよく確認しておいてください。

B型 BF型 CF型
非フローティング フローティング フローティング
マクロショック マクロショック ミクロショック

 

【公式利用の文章問題】

  • 単純な単位変換の問題

1kHz=1000Hz

10μm=0.01mm

など、単純な単位変換の問題です。5問中2問正解を選択する問題でした。

\( M(メガ) = 10 ^ 6 \)、  \( k(キロ) = 10 ^ 3 \)、   \( μ(マイクロ) = 10 ^{-6} \)、  \( m(ミリ) = 10 ^{-3} \)、  \( c(センチ) = 10 ^{-3} \)

この辺りはよく計算でも使用します。何乗か、-何乗か、確認しておくと便利かと思います。

  • 音響インピーダンスの式について正しいものはどれか

\( p + c = Z \)

  • 比帯域が同じの時、中心周波数が高いと帯域幅はどうなるか。

\( 比帯域 = \frac{帯域幅}{中心周波数} \)

  • グレーティングローブを発生させない条件について

\( d < \frac{λ}{1 + sinθM} \)

エレメントピッチが小さい程、出現しにくい

  • エイリアシングを起こさないようにする条件は

\(Fd < ±\frac{PRF}{2} \)

\( Fd = \frac{{2}\times{v}\times{cosθ}}{c}\times{Fo} \) 

上記から、PRFを上げる、中心周波数(Fo)を下げる。

 

【その他、文章問題】

  • 口径が大きいと方位分解能はどうなるか。
  • 回析は生体内では起こらないか。
  • 非線形現象について
  • ハーモニックイメージについて:伝搬中の超音波の非線形現象によって発生する高周波を用いた映像方法である。
  • THI(ティッシュハーモニックイメージについて)の効果はどのようなものか:サイドローブを低減させる。
  • 生体内で減衰はなぜ起こるのか:生体では吸収減衰が著しい
  • 多段フォーカスについて:フレーム数は減る
  • 距離分解能が良いのはどれか:パルス幅が一番小さいものを選択。
  • コントラストをつけるにはどうすればよいか:ダイナミックレンジを狭くする。
  • 患者漏れ電流について
  • 連続波ドプラについて:高速血流波形の測定に適している・エイリシアリングは発生しない。
  • MI、TIについて:MIは負のピーク音圧を使用する・TIは超音波出力を使用する。
  • 超音波の管理方法

    (選択)

    ①プローブのコネクタを薬液につけてはならない。

    ②寒いところから暖かいところへ移動する際、結露に注意する。(問題文は「暖かいところから寒いところへ移動の結露」となっていました。)

    ③電池式のエコー機械はアースは必要ない。

● 計算問題

  • やまびこについての計算問題

山まで500m、音速340m/s 約何秒で声が返ってくるか。

答. 約3秒

  • 音圧の反射率の計算問題

\( \frac{Z2-Z1}{Z2+Z1} \)の式を用いた計算問題になります。

  • 減衰量を用いた計算問題

\( {減衰係数}\times{通過距離}\times{周波数} = 減衰量\)

通過距離(cm) 周波数(MHz)  減衰量(dB)

※dBから対数増幅できるようにしておきましょう。

  • 対数増幅器の計算問題

6dB≒2倍  -6dB≒\(\frac{1}{2} \) 

20dB=10倍  -20dB=\(\frac{1}{10} \)

  • 表示距離の計算問題

\( \frac{表示距離}{診断基準音速} = \frac{実測距離}{ある媒質の音速} \)

または、

表示距離:超音波の音速 (US上での話)= 実測距離:ある媒質の音速 (実際の世界)

  • 血流速度の問題(応用編)

※今回の試験において、一番難しい計算問題だったと思います。この問題は解けなくても他でしっかり点数を取るべきだと思います。

 なんとなくで出した回答のため、回答は参考程度でお願いします。

参考式 \( Vo = {v}\times{cosθ}\)

Vo=視線速度  V=実際の血流速度  cosθ:角度補正(ビームと流れのなす角度)

【問題】

上記の矢印のように血流が流れている。

上記のプローブの角度で血流を測定した際に、角度補正をしない場合の血流速度は1.0m/sだった。

プローブの角度は45度以下である。

※45度より大きい角度にはならないとする。

角度補正を行うと流速はいくつになるか。

必要であれば、以下を使用可能とする。

\( \sqrt {2} = 1.4 \)、 \( \frac{1}{\sqrt {2}} = 0.71 \)

【選択肢】

①~③までの回答は失念してしましましたが、

④ ??? ~ 1.4m/s未満

⑤ 1.4m/s以上

という回答になっておりました。

①~③も、少ない数字での範囲の回答となります。

つまり、この問題は、45度より大きい角度にはならないとすることから、回答方法は「範囲」でしか回答できないという問題でした。

 

以上になります。

覚えている範囲で記載しました。参考になればいいなと思います。結論でも示した通り、公式を頭に入れるとたくさんの問題が解けることがわかります。

〇 超音波検査士 資格取得のための勉強方 基礎編

● おすすめの本

上記でも話した通り、試験問題は公式によって解ける問題がたくさんあります。いくつかの公式を頭に入れてしまえば、あとは、左辺と右辺を入れ替えたりすることで、変形してしまえばいいんです。

そのため、公式を理解し覚えるために使った本

超音波検査士認定試験対策:基礎編【五訂版】


超音波検査士認定試験対策基礎編五訂版 [ 東京超音波研究会如月会 ]

試験会場に行った際には、たくさんの人が持っておりました。

現在の最新版は2019年版です。2年に1回、改訂されている傾向があります。受験される際に五訂版か、改訂版を待つか考えてみてください。「第五版」の発売は、7中旬~7月末に発売されておりました。

こちらの冊子には、

  • 模擬試験 35問(解説付き) ×  5回分
  • 超音波の基礎の教科書
  • 数式 公式集
  • 出題ポイント別模擬試験問題一覧

これらが、B5本1冊によくまとまっています。

資格勉強の前半で、この本の利用した部分は、

・出題ポイント別模擬試験問題一覧 です。

こちらを利用し、国家試験取得の際に実施したように、分野ごとに問題を切り貼りして、まとめて解きました。同じような設問が多く出てきますので、頭に入りやすかったです。

資格勉強の後半で、この本の利用した部分は、

・数式公式集 です。

数式の意味を理解した後、あとは思い出すとき、覚えなおすときに使用しておりました。数式を変換すれば良いもの、数式で覚えなくてよいものは斜線、覚えておこうと思ったものにだけ○をつけました。

少ないページ数でこれだけの情報量があります。確かに、基礎編において内容は網羅されておりますが、【理解が追い付かない部分】に対して、情報量が足りない部分があります。その場合は追加で勉強会に行ったり、他のテキストを借りたり、先輩から聞いたりなどして、不足した知識を補いました。

● おすすめのサイト

また、基礎の基礎を学ぶ時や、動画での理解を深めたい時はCanonメディカルシステムズ さんの

Dr.SONOの公開講座 超音波の基礎

という動画をみておりました。上記の動画だけだと、情報が足りない部分がありましたが、動画のため、イメージしやすい分野もありました。

● 勉強方法の注意点、アドバイス

勉強してみて思いましたが、

※いろんな教科書、問題集に手を出しすぎないこと。

上記は大切です。

基礎としている勉強法から、いろんな情報に手を出しすぎると、「あれも、やってない。」「これも、わからない。」と焦りました。

特に計算問題は問題集に手を出しすぎると焦ります。追加で問題を解くにしても、上記の問題集+100問くらいで留めておくくらいがよいかと思います。

特に、試験が近づいてきたら、点数の取れそうな、問題を確実に取る。これが大切だと思います。

7割とる場合には、25/35 です。「10問」は間違えてもいいんです。

基礎を受験する方は、臨床も受験するはずです。

基礎だけに囚われず、臨床の勉強も頑張ってください。臨床の勉強ばかりしていると、基礎の公式がびっくりするくらい抜けていきます。笑

基礎の内容も時々思い出してあげてください。

○ 応援しています!!

試験が終わった後の達成感は最高です。受験する皆さん、頑張ってください。応援しています!

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