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健康診断 食事の影響 飲み物 薬について【健康診断の前日に食事を控える理由】

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健康診断の前日は、

「20:00までには、食事を済ませてください。」

と案内を受けることが多いはずです。

そう言われていても、食べてくる人居るんですよね。

気持ちはわかります。

  • 前日の21:00までに仕事が終わるとも限らない。
  • 別に、自分は健康だから食事をしたことをわかっていれば大丈夫。
  • 健康診断の存在自体を忘れていた。

ここでは、臨床検査技師の視点から、健康診断の前日に食事をした際の影響をちょっと専門用語を使って説明します。

食事を抜いてきてほしいのは、いじわるではないんです。

食事をすると、本当に悪い結果なのかわからなくなってしまう。

からです。

あと、食事すると、バレることもあります。笑

嘘だけは絶対つかないようにしてください。

― 健康診断 食事や飲み物の影響について ―

食事の処理能力は、人によってバラバラです。そのため、もしかしたら、23:00に食べてしまっても、適正な結果が出るかもしれません。

しかし、確実な結果を出すために、「20:00(21:00)までには食事を済ませてください。」と言われています。

食事をしたことで影響が出る項目は、後ほど挙げるとして、

仮に健康診断の結果が再検査になってしまった場合

要精密検査となり、

再検査に費用がかかる。

再検査のために時間がとられる。

いいことはありません。

一時忘れただけで、お金と時間が更に削られるのであれば、始めから適切な結果を出した方が良いと思います。

 

また、食べ物以外にも飲み物も影響を受けます。意外と、これ、気づいていない人が多いみたいです。

飲み物は「お水」一択にしてください。

色んな検査項目などによってお茶OKやコーヒーOKなこともありますが、考えたくなければ、

お水。

これが一番です。

コーヒーにミルクが入ったら、飲めません。

もちろんジュースも飲めません。

お茶が不可のこともあります。

さて、影響の出る検査について解説していきたいと思います。

〇 採血項目

食事を抜くイメージで一番影響が出る強いイメージを持つものは、採血だと思います。

実は、食事によって変動する項目がいくつか存在しています。

  • 中性脂肪:TG(トリグリセリド)
  • 血糖:Glu(グルコース)
  • ※(インスリン)
  • ※(無機リン)

※以下2つは健康診断の項目に含まれることは少ないです。

中でも、中性脂肪という項目は、食後12時間後まで影響する可能性があり、更に血液が白っぽく濁ることがあります。そのため、検査の際に影響が出る可能性があります。

中性脂肪(TG)は、肝機能を見る値として、使うことが多いです。

ほかに肝機能を見れる項目がASTとALTという項目があります。しかし、TGの代わりがASTやALTであるわけではありません。ご注意を。

 

血糖(Glu)は、6時間ほどは絶食してほしいところです。

血糖は糖尿病をみる指標となります。他に、ヘモグロビンA1C(HbA1c)とい項目も糖尿病をみる指標となります。

もちろんこちらも、Gluの代わりがHbA1cであるわけではありません。ご注意を。

 

番外ですが、前日にお酒がダメなことはわかってますよね。

ちなみに、お酒が及ぼす検査値は、

ガンマ GT(γ-GT)という肝機能の項目です。

① 定期的に飲んで、肝機能に影響が出ている場合は、前日にお酒を断ってもγ-GTに影響が出てきます。

② その前日だけ飲酒して、検査をした場合でも、γ-GTに影響が出てきます。(個人の処理能力次第ですが)

①なら異常→再検査。

②なら正常

となります。

しかし、①と②は、検査値だけでは見分けがつかない可能性が高いため、ほぼ再検査となってしまうかと思います。

 

上記のことから、肝機能はたくさん項目があることもわかります。ここにも記載されていない肝臓の検査はたくさんあります。

それだけ様々なところからアプローチをすることで、抱えている病気を見つけるヒントにしています。

そして、それだけ大切な検査項目であり、大切な臓器なんです。

血糖の検査も、血糖の値が高くて、HbA1cが低い糖尿病患者も居ます。つまり、血糖も大切な指標となります。

〇 腹部超音波検査

腹部超音波検査を健康診断で受診する方も多いのではないでしょうか。

腹部超音波検査は、検査者と対峙し、目の前で画像を見て検査を受けます。

食事をしてから、6時間程度は影響が出ると言われています。

胆嚢は、ご飯が入ると、消化をしようと、胆嚢という袋に貯めた「胆汁」という液体を出して消化を助けます。そのため、食事の後だと、胆嚢がしぼむんです。

そのため、目の前で検査している検査者にバレます。

もちろん飲み物なども影響してきますので、検査前はお水だけにしてください。

胆嚢がしぼむことで、バレることだけならいいのですが、

胆嚢内にあるポリープといった胆嚢の病気の判断ができなくなります。

腹部超音波は、採血などよりも値段が高いはずです。

せっかく健康診断を受けるんですから、診れるすべての臓器を診てもらった方がいいと思います。

※乳腺超音波を受ける方は食事の影響はありません。また、セットになっているマンモグラフィも、食事制限は必要ありません。ご安心ください。

〇 バリウム検査、内視鏡検査

バリウム検査もや、内視鏡検査も食事制限が設けられております。

簡単に説明すると、

バリウム検査では、食事による影響で胃液が出てしまい、胃の粘膜にバリウムが付きにくくなり、検査の際に見えづらくなってしまい、病気を見逃してしまう可能性があります。

内視鏡検査は、そもそも検査する場所を空っぽにするために下剤を服用します。そのため、食事を取ってしまっている状態では、そもそも下剤で体内を空っぽにするまでに苦労します。

これらの検査は食事をとってしまうと、検査自体ができないことがありますので、特にご注意ください。

― 薬の服用について ―

「食事をとってはいけない。」という言葉を素直に聞き入れてくれて、お水も薬も飲まない方が時々います。

特に高血圧の薬などは、朝、お水で飲んできていただいて大丈夫なことが多いです。

一応、確認は取るようにお願いします。

お薬を飲むタイミングは、決められたタイミングで決められた個数を服用してほしいため、飲まない方が身体に悪いことがあります。

自己判断せず、必ず医師に確認を取ってください。

その他の薬は、必ず問い合わせてください。

― まとめ ―

健康診断の食事の影響を主に、話しました。

ついつい忘れがちではありますが、食事の影響を受けた検査結果が出て、損をするのは、検査を受けた自分自身です。

ついつい、適当になりがちですが、そこを怠ることで「見つかるはずだった病気を見つけることができず、来年受診する頃には、手遅れだった。」そんなことにはならないための健康診断です。

年に1回しかないのですから、その1回だけでいいので、意識して健康診断を受けるようにしてください。

 

これは、全医療従事者からのお願いです。

 

ちなみに、前日は、消化の良い食べ物にしてくださいね。

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