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乳がん検診【乳腺外来へ行っている人は検診する必要は無い】

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健康診断に含まれる乳がん検診。

近年「ピンクリボン」という言葉もあり、乳がん検診への意識も高まってきています。

乳がん検診に来る患者さんは、初めての患者さん、毎年くる患者さん、引っ越したから健診に来る患者さん。

しかし、健診に来る患者さんの場合は、すでに乳腺外来に通っている患者さんもいます。

乳腺外来にかかっているということは、すでに経過観察の腫瘤(しこり)があるということになります。

つまり、健康診断に行っても結果は

「乳腺外来への受診をおすすめします。」

という結果になってしまします。

そのため、時間、お金の無駄になってしまう可能性が高いのです。

~ 乳がん検診とは

乳がん検診には大きく分けて三つ方法があります。

・視触診

・マンモグラフィー

・乳腺の超音波検査(エコー)

があります。

〇 視触診

視触診で大切なことは、

・しこりをみつける。

・分泌物を確認する。

視触診とは、医師が乳房を実際に触り、確認してます。

その時に、しこりの有無や、分泌物の確認などを行います。

視触診で初めて気づいて、超音波検査(エコー)を実施して、悪性と判断された例もあります。

視触診で見つけるしこりは、

ある程度の大きさになっていること、

胸の大きい人、または、胸の深い場所にある場合はわかりづらいこと。

しこり以外の乳腺の重なり等もしこりのように感じること。

そのような場合があります。

そして、視触診は自分自身でも実際に触診することができます。

自宅のお風呂で身体を洗う際に、よく乳房を触ってみてください。

毎日触ることで、自分で気づく可能性が高いです。

分泌物を確認することも大切です。

授乳の経験がある方はもちろんありますし、

授乳経験がなくても、乳腺内に分泌物が生産されていますので、それが乳頭から出てくることがあります。

そこで大切なのが、分泌物の色です。

・透明、白、黄色

などは、緊急性が低いですが、

・赤 

その分泌部が出る場合は、医療機関を受診してください。

透明、白、黄色でも、それが疾患に繋がっている可能性もありますので、必ずご自身で確認してください。

しかし、「赤」は血液の色の可能性が高いです。

つまり、乳腺内で出血が起こっています。

〇 マンモグラフィー

マンモグラフィーは乳房専用のX線検査です。

石灰化を得意とする検査になります。

悪性には石灰化を伴う場合が多いため、それを読み取るために検査を行います。

しかし、石灰化は正常な乳腺にもあります。

正常な石灰化か異常な石灰化かをマンモグラフィーから確認し、

疑わしい石灰化や、マンモグラフィーで確認できたしこり等を別の検査などで再検査します。

マンモグラフィーには「高濃度乳腺」という言葉があります。

高濃度乳腺とは、乳腺組織が多い人で、病変が乳腺に隠れてしまします。そのため、マンモグラフィーでしこりをみつけにくい人になります。

高濃度乳腺と診断された方は別の方法で検査をした方が良いです。

ここ近年、健康診断の結果に注意喚起として記載されるようになったようになりました。

高濃度乳腺と診断された方は別の方法で乳がん検診をすることをおすすめします。

高濃度乳腺は病気ではありません。そこはご安心ください。

〇 乳腺超音波検査(エコー)

超音波検査(エコー)は、暗い部屋で動画を見ながら検査をします。

マンモグラフィーでは拾いづらいしこり等を検知することが得意です。

しかし、石灰化をみつけることは苦手です。

マンモグラフィーのように乳房を挟まないので、痛みは伴いません。

しかし、全体の乳腺の画像を残すことが難しいため、検査を行う医師や技師の検査能力に依存します。

ここで、しこりを検知した際は、別の検査などで再検査を行います。

乳腺外来がある病院では、そのまま針生検を行い、実際の細胞を取ってきて、悪性かどうかを調べることもあります。

~ 乳腺外来に行っている方は、再検査と書かれる。 ~

乳腺外来に通っている方は、既にしこりがあることが多いです。

既にしこりがある方の経過観察で大切なことは、

・性状が変わらないか

・大きさが変わらないか

・他の部位にしこりができてしまっていないか

上記になります。

この中で乳がん検診にて確認がとれるものは、

・他の部位にしこりができてしまっていないか。

のみになります。

乳腺外来で通っているような、既に触知しているしこりに関しては、検診にて再度、触知されます。

前回のしこりの情報が無い場合は、

性状が変わらないか、大きさが変わらないか

上記2点が健診だけではわかりません。

経過観察で大切なことは、

すでに存在している「しこり」が「がん化」していないかどうかを確認します。

また、そのしこりが大きくなっていないかを確認します。

他の部位のしこりに関しては、がん化している腫瘤が他の部位にできてしまっていないか。

つまり、検診を実施し、しこりが見つかったとしても、結局

「乳腺外来への受診をおすすめします。」

といった結果になってしまいます。

健康診断もお金がかかってしましますし、時間も取られてしまします。

通っている乳腺外来があるようであれば、乳腺外来に通っている間は、そこの経過観察のみで問題ないかと思います。

乳腺外来に通っていて、「今後は検診などの経過観察で大丈夫」

と指示を受けたら、健康診断にて経過観察を行っていきましょう。

経過観察と言われた、もしくは前回の乳がん検診で経過観察と言われている場合、

そして、しこりがあることがわかっている方はぜひ、

「場所」「大きさ」等を覚えておくと良いです。

経過観察を受ける際のヒントになります。

他にも、しこりには名前があります。

覚えてられるようであれば、しこりの名前も憶えておきましょう。

 

乳がんは、罹患率が高い疾患です。

しかし、死亡率はがんの中では低い傾向があります。

つまり、自分自身で視触診などで気づくことができる「がん」であり、

早期発見であれば、比較的治りやすいがんと言えます。

健診もとても大切です。

受けることも大切ですが、

検査というものは前回値と比べることが大切になります。

人にとっての正常値にはある程度バラつきがあります。

前回の値や前回の結果を確認しておきましょう。

 

健診を受けて、終わりとなってしまわないよう、

届いた結果の紙を確認するまでが健診です。

結果の紙を確認して、今後どのような対応が必要か、必ず確認してください。

帰宅するまでが遠足ならぬ

 

「結果を確認し、対応するまでが、健康診断」です。

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